「パソコンの動作が異常に遅い!」と感じた時のスピード改善チェックリスト

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パソコンの動作が「重い」「遅い」と、作業がまったく捗らず本当にストレスが溜まりますよね。

でも、ご安心ください。

この記事では、パソコンが遅い、動作が重いときの解決手順を4つのステップで解説します。

高価なPCに買い替えたり、専門業者に修理を依頼したりする前に、まずは紹介する簡単なメンテナンス方法を試してみましょう。

思いのほか、動作が軽くなるかもしれません。

目次

STEP1:裏で動く「不要なタスク」を整理する(タスクマネージャー活用法)

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パソコンは人間と同じように「同時に多くの作業」を抱えると、処理能力が分散されてパフォーマンスが落ちます

特に、裏で起動しているアプリやプロセスが多いと、CPUやメモリを無駄遣いして動作が重くなります。

 タスクマネージャーを使って負荷の高いアプリを確認・終了

キーボードのCtrl + Shift + Escの3つのキーを同時に押して、タスクマネージャーを起動しましょう。

  1. 表示されたウィンドウの「プロセス」タブをクリック
  2. 「CPU」や「メモリ」の項目をクリックして、使用率が高い順に並べ替え
  3. 不要なアプリ(自分で開いた覚えがあるもの)が上位にあれば、動作を遅くしている原因の可能性あり
  4. アプリケーション名を右クリックし「タスクの終了」を選択すれば、強制終了できる
    ※作業中のデータが失われる可能性があるため、必ず保存してから行いましょう。
終了させる際の注意点

「心当たりのないソフト」は安易に終了させないでください。

Windowsのシステムに不可欠なプロセスを誤って終了させると、パソコンが不安定になったり、突然シャットダウンしたりする可能性があります。

不明なプロセスが気になる場合は、プロセス名をインターネットで検索し、安全性や役割を調べてから判断しましょう。

スタートアップアプリを見直して、起動を速くする

パソコン起動時に自動で立ち上がるアプリが多すぎると、起動完了までに時間がかかります

  1. タスクマネージャーを開き「スタートアップ」タブをクリック
  2. 不要なアプリ(ブラウザ、オフィスソフト、ゲームランチャーなど)を右クリック
  3. 「無効化」を選択
無効化しないほうがよいもの
  • ウイルス対策ソフト
  • バックアップソフトやOS更新関連

STEP2:「作業スペース」を確保する(ディスククリーンアップと整理)

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パソコンにとって、データを保存する場所(Cドライブなど)は「作業用の大きな机」です。

机の上が「不要な書類」や「道具」であふれると、作業をするスペースがなくなり、動きが鈍くなります。

ディスクの空き容量を増やすことは、PCのパフォーマンス改善につながります。

Windowsの「ディスククリーンアップ」を使う

Windowsには、不要なファイルを安全に掃除してくれる「ディスククリーンアップ」という便利な機能が備わっています。

  1. エクスプローラー(フォルダのアイコン)を開き、左側のメニューから「PC」を選択
  2. 「Windows (C:)」ドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択
  3. 「全般」タブの中にある「ディスクのクリーンアップ」ボタンをクリック
  4. 「削除するファイル」の一覧が表示されたら、「ダウンロードされたプログラムファイル」や「インターネット一時ファイル」「ごみ箱」などにチェックを入れ、「OK」ボタンを押す

「ごみ箱」にチェックを入れる前に、必ずデスクトップの「ごみ箱」アイコンをダブルクリックして中身を確認しましょう。

必要なファイルが残っていないことを確かめてから、チェックを入れて「OK」ボタンを押します。

ダウンロードされた「プログラムファイル」について

ディスククリーンアップで表示される「ダウンロードされたプログラムファイル」は、Webサイトから一時的にダウンロードされたプログラムファイルのことです。

ご自身が保存した写真や書類などの「ダウンロード」フォルダ内のファイルとは異なります。

「ダウンロード」フォルダ内の不要なファイルを整理したい場合は、エクスプローラーから手動で確認・削除するのもおすすめです

使わないソフトは「アンインストール」する

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長年使っていないソフトが、容量を圧迫している場合もあります。

  1. 「スタート」メニューから「設定」(歯車のアイコン)を開く
  2. 「アプリ」をクリック
  3. ソフトの一覧から不要なソフトを選んで「アンインストール」をクリック

アンインストールは依存関係やライセンス、設定の喪失に注意しましょう。

OS組み込みやプリインストールアプリは、特に慎重に扱います。

ストレージが SSD か HDD か確認し、デフラグ等の操作を誤らないことが重要です。

STEP3:「見えない敵」を駆除する(ウイルススキャン)

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動作が「急に」「極端に」遅くなった場合は、ウイルスやマルウェア感染の可能性も視野に入れましょう。

Windows標準のセキュリティ機能でチェックする

特別なウイルス対策ソフトを入れていなくても、Windowsには標準で「Microsoft Defender」という強力なセキュリティ機能が備わっています。

  1. 「スタート」メニューから「設定」「プライバシーとセキュリティ」「Windows セキュリティ」の順に開く
  2. 「ウイルスと脅威の防止」をクリック
  3. 「ウイルスと脅威の防止の更新」から定義ファイルを最新の状態に更新
  4. 「スキャンのオプション」を選び「フルスキャン」にチェックを入れて「今すぐスキャン」をクリック
    ※フルスキャンは数時間かかる場合がありますので、時間に余裕がある時に行いましょう。

もしウイルスが検出された場合は、画面の指示に従って安全に駆出除・削除してください。

フルスキャンは有効ですが、高度なマルウェアなどは通常のフルスキャンで検出できない場合があります。

不安がある場合は専門ソフトの導入も検討しましょう。

STEP4:それでも解決しない場合の次の行動

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ここまでのステップをすべて試しても改善しない場合は、以下を検討しましょう。

専門サポートに相談する

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設定をむやみに変更し続けると、かえって状態が悪化する場合もあります。

早めにサポート窓口へ相談するのが安全です。

  • メーカーの公式サポート
  • 家電量販店の修理カウンター
  • PC専門店の診断サービス など

ハードウェアの限界を見直す

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以下に当てはまる場合は、ハードウェアのスペック不足が原因かもしれません。

  • メモリ(RAM)が4GB以下
  • ストレージがHDD(SSD非搭載)
  • 古いCPU(第6世代以前など)

メモリ増設やSSD換装でも大幅な改善が期待できますが、それでも性能不足を感じるなら買い替えも視野に入れましょう。

まとめ|まずは「簡単にできること」から始めよう

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パソコンが重い・遅いと感じたら、いきなり修理や買い替えを検討するのではなく、まずは紹介した4つのステップを実践してみてください。

  1. 裏で動く不要なアプリを終了・整理
  2. ストレージの空き容量を増やす
  3. ウイルスチェックを行う
  4. 自動起動の見直しやアンインストールで軽量化

多くの場合、これだけで十分改善が見込めます。

それでも直らない場合は「専門サポート」への相談を検討しましょう。

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